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現代社会が抱える問題は、数えあげれば限がありません。中でも青少年環境を取り巻く問題は深刻な問題です。青少年犯罪の低年齢化や青少年が巻き込まれる犯罪など、新聞やテレビでは日替わりメニューのように報道されてます。他人事と思っていた事件や事故が自分たちの身の回りで起こっても、自分の家庭で起きてもなんら不思議はない時代となりました。青少年の様々な問題は日本社会全体の問題です。「国家百年の計は教育にあり」人間が快適で生き生きと日々の営みをする上でも「教育」は最重点課題と考えます。教育といっても、学校教育だけではありません。家庭教育、地域教育、更には企業の社員教育も含め、幅広い国民全体の教育が重要なのです。近年の日本社会を見る中で、経済優先の価値基準で物事が推し進められて成り立っていたような気がします。戦後の荒廃した日本を私たちの、祖父母や親世代の人たちが額に汗し、寝る間も惜しみ、なりふりかまわず一心不乱に働いて、東洋の奇蹟日本、経済大国日本と言われるまでになったのです。今現在は平成不況といわれ、トンネルを抜け出せないでいる日本経済ではありますが、いまだアメリカに次ぐGNPを誇っているのも事実です。先人が残してくれた多くの苦労に、多くの努力に感謝をしなければならないと感じます。しかしここで私たちが認識を深めなければならないことは、経済の再生はしたものの、そこに「心」が伴っていたかということです。人間としてのあり方や生き方、道徳心や規律を重んじる心、人の痛みややさしさを知る心、更には公共心など多くの忘れ物をしていたような気がします。今の青少年犯罪を見ても胆略的に人を傷つけたり、簡単に命すら奪うこともあります。自分の快楽や居心地の良さだけを求めて過ごす若者。いやこれは若年層に限らず多くの大人にも見られる今日この頃です。個人主義を利己主義に履き違えた結果と言えるでしょう。また、辛抱や我慢ということも今の子供たちには無縁のものになりつつあります。立派な家に住み、贅沢なものを食べて、高級な服を身にまとい、高級車に乗り、海外旅行に行って、ブランド品を買う事が幸せなのでしょうか?経済的に豊かになることだけが幸せなのでしょうか?日本国という大きな枠組みで考えても、経済大国になっただけで果たしていいのでしょうか?いいえ違います。それに伴い心が豊かでなければ何もなりません。逆を言えば、経済的に国が豊かになっても今のような青少年問題が多発していては何もなりません。家庭でも経済的に裕福になっても、家庭内不和ではどうにもなりません。経済的な豊かさも経済社会の中で営みをしていく上において必要です。と同時に心の豊かさを併せ持つ事が大事なのです。さて、この様な時代背景の中で、100km徒歩の旅が全国で開催されようとしています。まずはなにより、自分たちの地域の子供たちを自分たちの手で育てましょう。
そして自分たちの地域コミュニティーの活性化を図る事が急務です。そして、自分の地域のみならず日本全体に目を向けることも必要と考えます。自分の子供だけが良くなることはありません。たとえ自分の子供だけは間違いがない、問題はないと思っていても、自分の子供を取り巻く多くの地域の子供が共に成長していかなければ、自分の子供も成長しないのです。なぜなら環境というものが人間の成長に大きく関わっているからです。地域の子供を自分の子供と思い育てる事が相乗の効果に繋がるのです。更には、自分の地域の子供たちをこの「100km徒歩の旅」で育成したとしても、それだけでは事足りません。日本全体の青少年育成がなされていかねばならないのです。すべからく、木を見て森を見ずでは効果は半減します。自分の子供だけの成長を望むのではなく、地域の子供全体の成長を望み、また地域の子供だけの成長を望むのではなく、日本全体のいや世界の子供たちの成長や幸せを望む事が結果的には地域の子供や自分の子供の成長に寄与すると考えます。「100km徒歩の旅」という事業にも全く同様の事がいえます。自分の地域の「100km徒歩の旅」だけの成功だけで甘んじていてはいけません。日本全体に目を向けて全国で100km徒歩の旅が開催されて日本全体にこの運動が広がりを持った時、大きく日本の青少年育成に寄与するでしょうし、結果的には地域の100km徒歩への旅の相乗効果が得られるのです。この様なコンセプトで「全国100km徒歩の旅推進協議会」は設立されています。’03年には全国6ヶ所で開催されました。’07年には100ヶ所での開催を計画しています。各々の地域で100人の子供が全国100ヶ所で参加するならば、なんと10,000人の子供がこの100km徒歩の旅に参加することになります。間接参加者を保護者の方とするならば、10,000人の子供の保護者の方は概ね20,000人近くいるでしょう。祖父母の方まで入れれば、30,000、40,000人近い方々に大きな影響を与えることになります。また、教育関係者の方々、地域の方々、多くの人たちが、この事業を直接見る人もいればメディアを通じてご覧になる方様々でしょう。大きな発信となるのです。まずは、各々の地域でしっかりと事業を推進してください。継続してください。そしてしっかりと、地域の子供たちを育ててください。しっかりと、まちづくりに貢献してください。そして、全国の100km徒歩の旅の発展に関わってください。全国の子供の成長に関わってください。共栄の道をたどる事が、お互いの大きな相乗効果に繋がるし、私たちの共通の願いである、青少年の健全育成、明るい豊かなまちづくり、明るい豊かな国づくりにつながり、必ずや日本も蘇るものと確信しています。皆さんも地域で100km徒歩の旅を開催してみませんか。心よりお待ちいたしております。共に頑張りましょう。

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