100km徒歩の旅誕生

100km徒歩の旅誕生と参勤交代九州徒歩の旅

全国各地に広がりを見せている100km徒歩の旅は、1998年に社団法人つくし青年会議所(以下つくしJC)主催で開催されたのがスタートです。
5回目からはつくしJCから市民主導の実行委員会へと事業移管がなされ現在に至っています。

98第一回100㎞-11
この、つくし路100Km徒歩の旅の誕生を振り返ってみますと、つくしJCでは、様々な青少年育成事業を手がけてまいりました。
中でも筑紫地区少年野球大会は20年(20回)に渡り開催されました。
そんな中、つくしJCの新しい青少年育成事業として、子どもたちの「生きる力」を醸成するための事業が模索研究され、「体験型学習」こそが生きる力の醸成に最も効果的であるとの考えのもと、
地域教育の一環として、つくしJCにより「つくし路100km徒歩の旅」が誕生しわわけです。この、つくし路100km徒歩の旅の企画、準備、実施に至るまでには、様々な方々のご指導ご協力を頂きました。

中でも熊本の「自然を愛する会」の斉藤誠治様(参勤交代九州横断徒歩の旅 団長)には、
つくしJCの青少年育成事業に対する熱い思いをご理解頂き、自身の永年の経験による様々な実務的なアドバイスを頂きました事を深く感謝するとともに敬意を表します。

100km徒歩の旅の事業本番の4泊5日のプログラムは、この参勤交代「九州横断徒歩の旅」を参考にするとともに、青年会議所の特徴である「活動エリア」の生活圏を意識し、地域に密着した、自分たちの「生活圏」で、100kmのコース設定を行い、安全面とともに「学び多き負荷」を考え一日平均20km、5日間(4泊5日)で100kmを歩くとしたわけです。

事業名称については、郷土色(地域性)を醸し出す意味で「つくし路」とし、かつ事業名称のインパクトを考え事業名称を「つくし路100km徒歩の旅」としました。

「自分たちの生活圏」を「5日間」で「100km歩く」、かつ開催地の「固有の名称」がつけられた「地域教育型体験学習プログラム」として、1998年に第1回「つくし路100k徒歩の旅」が開催されたました。

2002年(第5回)より「つくし路100km徒歩の旅」は、つくしJCの主催から発展的に市民主導の実行委員会組織での主催となり、地域へ移管するという形となりました。

第5回目から学生スタッフの育成・研修をさらに充実させて参りました。
また保護者の皆様の学びの場として保護者研修会を開催するようになったのもこの5回目からです。

4泊5日のプログラムは第1回目からのプログラムを忠実に継承し、本番に至るまでの企画・準備・研修をより深化させて参りました。特に学生スタッフの研修には力を注いでいます。

4泊5日の事業本番での子供の安全管理、危機管理が最重要課題である事は言うまでもありません。また、いかに子どものポテンシャルを伸ばすか、広げるかもこの事業の大きな目的です。

子どもの成長の鍵は学生スタッフの成長にあるといえます。要するに、準備段階でのスタッフの成長が重要となってきます。
学生スタッフの皆さんは100km徒歩の旅の成功へ向けての学びはもちろんのこと、様々な自己啓発の場となっているようです。
この事業の目的は、青少年の生きる力の醸成ですが、同時にスタッフ、特に学生スタッフの皆さんの育成も求められる事業です。

今では、子どもの申し込みを開始して数日で定員にたどりつく勢いです。
また多くの学生スタッフ(ボランティア)の皆さんが集まってくれるようになりました。お陰をもち少しづつ地域に浸透してきたようです。また、全国にも広がりをみせています。

学校教育では完全学校5日制の導入や学習内容の大幅な見直しなど大きく変わっています。同時に家庭教育、地域教育の大切さもうたわれています。家庭と地域と学校が各々の役割を認識し次代を担う子どもたちを共に育てていく必要性を子を持つ一人の親として強く感じる今日この頃です。

この事業は自分たちの地域(まち)は自分たちで創ろう。自分たちの地域(まち)の子どもは自分たちで育てよう。こんな自治の精神で実施されています。
運営に携わる全スタッフがボランティアでの参加です。多くの方々の子どもに対する思いが形となって事業が運営出来ていることに深く感謝すると共に、この事業に参加をされる子ども、そして保護者の方々の御理解を賜りたいと思います。

私たちの身の回りを見ても青少年を巻き込んだ事件や事故、青少年犯罪の低年齢化など心配事はたえません。
また、生きる力が欠乏したひ弱な子供が多くなっています。この事業を通じ少しでも子どもの生きる力の醸成と青少年環境の向上に繋がればと考えております。

今後とも皆様方の当事業に対してのご理解そしてご支援を切にお願い申し上げ団長の挨拶とさせていただきます

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