新聞やテレビで少年犯罪や大人になりきれてない子供のような大人による青少年を巻き込んだ犯罪など毎日のように報道されています。子を持つ一人の親として子供の将来を心配しているのは私だけではないでしょう、いや将来というより日々子供が事件や事故に巻き込まれないか心配という親も少なくないと思います。しかも、加害者でも被害者であってもいけないわけです。そんな中、新聞やテレビでの事件に驚かなくなった自分がいるのも事実です。「またか」「今度はどこだ」そうです、珍しくなくなり日常茶飯事の当たり前の出来事になろうとしている今日この頃です。悲しい事であり。恐ろしい事です。
まずは自分の子供を親がしっかりと育てる、教育することが大切なようです。子供の教育にとって一番大切なのは家庭教育と言われています。今の子供は苦労を知らない。我慢する事を知らない。根性がない。すぐ切れる。いたるところで聞く事です。この現象は体験がないからと言えるかもしれません。生まれた時から平和で物が豊かな中で育った子供たちです。我慢や辛抱という言葉とは無縁の現代の子供たちとなっているのです。豊かになたから悪いのか?平和だから悪いのか?そんなことはありません。豊かで平和な事は素晴らしい事で望ましい姿です。しかし、そんな時代だからこそ大人が(親)がしっかりと子供との距離間を考え育てていかねばなりません。
それでは、ここで親と子供の距離間について書き記したいと思います。親と子供の距離間は大きく分けて3つあると思います。まずは、「リードする」です。子供は色々な面で経験不足であり知識不足です。これは人間誰しも幼いころは当然です。だから、最初から何事も一人では出来ません。「ある程度」大人(親)がリードしてあげる必要があります。「最初から一人でやれ!」というのも無責任ですし子供にとっては無理な話です。次に「サポートする」です。これは「リードする」と似てるようですがまったく違います。子供が進もうとすることや、やろうとしている事を側面からサポート(援助)してやることです。あくまで子供の自主性に任せて大人(親)が多少のお手伝いをしてやることです。そして最後に「見守るです」。見守るですから子供の自主性に任せて物事に取り組ませる事です。
ただし、あくまで見守るですから「見放したり」 「見捨てたり」してはいけません。直接手は加えませんが、「見て守る」事が大切です。以上の3つの関わり方が親と子の距離間です。この距離間を子供と親の位置関係で言いますと、「前から」リードする。「横から」サポートする。「後ろから」見守る」というな位置関係になります。ここで確認したい事は、どれ一つとして密着したり、一緒にやる、という関係はありません。密着や一緒にやる時期は、幼稚園もしくは小学1,2年生までに終えておかねばなりません。但し、密着するや一緒にすると言う関わりが親子関係の中で過去全くない場合も子供の成長に支障をきたす場合がある事を忘れてはなりません。
また、何歳になっても物事次第では親子で一緒にやる場合も当然出てくる事もあります。全てがダメだという意味ではありません。ここで言いたい事は、ややもすると「全てにおいて子供と密着している」親が多いと言うことです。さて、100km徒歩の旅では3年生から6年生までを対象にしています。子供の姿を見ていると家庭での親子関係が鮮明に見えます。一番多いのはやはり、前からでも後ろからでも横からでもなく「親子密着型」で育てられている子供が多いようです。これは日本中で言えることのようです。何故ななら、核家族化や少子化が進んでいるのも原因としてあげられるでしょう。しかし、それで済まされる問題ではありません。
どうぞ保護者の皆さん、この3つの距離間を時と場合と場所に応じて実践してみてはどうでしょうか。子供を愛することと、子供を甘やかす事を混同している親が多いようです。私も人に言えた柄ではありません。いつのまにか子供の成長を親が摘み取っている場合があります。一足飛びに「見守る」にはいけません。ご自分の子供の段階はどこなのかを十分に考えて、この場合はリードしてみよう。この場合はサポートしよう。この場合は見守ろう。そして、この場合は「しっかりと密着」してあげよう。場面に応じて子供との接し方を考えてみて下さい。子は親の鏡です。
今の自分の子供の姿があるのは自分の姿であり、自分の接し方で今の子供がいるのです。子育てとは自分育てなのですから。共に頑張りましょう。
団 長 梶原日出男
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。